「出来上がった作品はとても美しかったです!」
終了のご挨拶
11月25日に開催した【プロジェクトENトランス2016 脱-同定】は盛況のうち終了いたしました。
ご都合をつけて参加いただいた方々に感謝いたします。ありがとうございました。
前回同様、イベント内容の告知はあまり明らかにしていませんでした。
というのも私たちは常日頃から、出来事にたいしてほぼ無意識的に予見する、という傾向をもっています。
まずそれにたいして疑問符を投げかけてみたい。
なので開催告知から終了後まで、「これはきっとこういうものだろう」と同定し難いように、
つまり【脱-同定 DE-IDENTIFICATION】を感じていただこうという意図がありました。
ちょっと意地悪な感じではありました(笑)。
でもご参加いただいた方々には感じていただいたと思うのですが、
イベント中はちゃんと安全で、皆がたのしめるような配慮がなされていたと自負しています。
どんなイベントだったかというと・・・
さてイベント当日は、主催者4人はなぜかシェフのいでたち。
参加者はメニューなるものを渡され、どこか謎めいたシェフの問いかけが始まり
みなさんは戸惑いながらも会が進行していく、という展開でした。
そのメニューにはこんな謎めいたことが書かれています(一部を抜粋)
■ワードプレート
ことばの関係性が形成され、また壊れてしまうこともあります
■アブストラクリエイション
考えるはたらきが遠のき、手が、体が、おのずと動きだします
■メインディッシュ:トランスブリージング&ムーブメント
空間を自由に楽しむ時間です
こうしたメニューが進む間、会場には厳選したさまざまな音楽が流れています。
音は重要な要素であるとして、毎回わたしたちは音選びにかなり重きを置いてきました。
■そして最後のトークタイム
以上が今回のメニューです。
参加者からのご感想
このイベントにご参加いただいた方々からは、こんなご感想をいただきました。
「世の中にはずいぶんと同定が溢れていることに気づいた」
「予想もしない展開でずーっとわくわくしてました」
「できあがった作品は本当に美しかったです」
「なぜか、帰り浜松町まで歩いてしまいました」という方もいました。
なぜか歩いたというには会場の北青山から浜松町までって、けっこう距離があると思うのですが、
いつもと違う何かが、きっと内面で起こっていたのでしょう。
ご参加いただいた方に【脱-同定 DE-IDENTIFICATION】で感じたことが
何かしらの刺激となり、それが波紋として広がってくれればと願って開催ていますので、
このようなご感想をいただけたことはとてもうれしいです。
静止せずに展開し続けること
【プロジェクトENトランス】は2015年、ディスマーゆかりと新海正彦の二人の会話からはじまりました。
「今までと違うアート性のある、もっとおもしろいことをやりたい」
このイベントの主旨は、
「プロジェクトとは静止せずに展開し続けること。トランスとは自らを一度手放すこと。
EN・トランスはその状態に入ることを意味します」というもの。
このアートイベントが今後どう展開するか、僕自身もとても楽しみです。
ご参加いただいた方にあらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました!
アウェアネスアート®研究所 主宰 新海正彦