日本トランスパーソナル学会主催のトークイベント!
半径10m No.2
吉福ワークの本質って?
26日に行われた日本トランスパーソナル学会主催の【パネル討論:吉福ワークの秘密を探る】は無事終了しました。
パネラーは「吉福伸逸の言葉」の共著者である、向後さん、ウォンさん、新倉さんとぼくの4人です。
冷たい雨のなか、集まっていただいた多くの方々からは熱い思いが伝わってきました。ご参加いただき心から感謝します。
参加者の方には、以前に吉福ワークでお会いした方もいましたし、吉福ワークってどんなものなのかと興味を持って来ていただいた方もいました。セミナーではご家族に問題を抱えていらっしゃる方からの真摯なご質問もあり、とても濃密な3時間となりました。これを機に何かしらの変化が皆さんに起こればと願っています。
「吉福ワーク」というのは吉福伸逸さんが講師として行うグループセラピーのことで、周りはそれを「吉福ワーク」と愛称でよんでいるものです。
今回のセミナーでは、パネラーの1人である向後さんが用意してくれた吉福さんの未公開のビデオを皆で観たり、「108つの吉福さんの言葉」をスクリーンに映したりしていました。しかし話の内容については、吉福さんの即興性を見習って、事前の打ち合わせなしに話すことになりました。吉福ワークの本質とは何か、という問いかけに、パネラーそれぞれが感じていた熱い思いや、エピソードを交えて語る、あっというまの3時間でした。
向後さんがセミナー終了後に書いた記事にこんな感想があります。
【吉福さんについてのセミナーをやって改めて思った、セラピーにおいて大切なこと】
・セラピストの非防衛的な態度。
・セラピストが自分自身を観察できていること。Authenticity。
・セラピストが、あらゆる可能性にオープンであること。理論や常識にとらわれない柔軟性。
・表面的に現れているコンテンツではなく、その背景に流れるコンテクスト(文脈)に注意を払うこと。
・クライアントさんに対する純粋で無邪気な興味。
・ユーモアのセンス。
これはほんとうに大切にしていきたいエッセンスだとぼくも思います。
今回のセミナーでは、こういったことを四者四様、それぞれのエピソードをまじえてお話させていただきました。
吉福さんの人間観、死生観、世界観などについては「吉福伸逸の言葉」や「世界の中に存在しながら世界に属さない」などの本に概要が書いてあります。またこのブログの「吉福伸逸見研究サイト」にもすこし書いてあります。これについては今後、順次アップしていく予定です。
秋には、また「体験的グループセラピー」を開催しますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。
アウェアネスアート®研究所 主宰 新海正彦