このプロジェクトは2015年、ディスマーゆかりと新海正彦の二人の会話からはじまりました。
二人はそれぞれワークショップやセミナーを開催してきましたが、
これらには特定の目的意識や方向性を持つ傾向がある、との考えで一致。
「そう、今までと違うアート性のある、もっとおもしろいことをやりたい」
この活動を【プロジェクトENトランス】と命名しました。
プロジェクトとは静止せずに展開し続けること。
トランスとは自らを一度手放すこと。
EN・トランスはその状態に入ることを意味します。
【プロジェクトENトランス】は、
音楽、映像、思索、身体感覚がインタラクティブに展開していく参加型イベントです。
インスタレーションや謎めいた仕掛に触発されて、沸き上がる思いや考えや感覚が増幅します。
あなたの普段と違うところが目を覚まし、空間全体が作品となっていくでしょう。
このようなご感想をいただいています。
「予想もしない展開でずーっとわくわくしてました」
「できあがった作品はとても美しくて、とっておきたかった」
「自分のなかで何かが大きく弾けた感じがします」
このイベントが参加いただいた方にとって何かしらの刺激となり、
それが波紋が参加者の方に広がっていったら、と願っています。
【プロジェクトENトランス】はさまざまな可能性をはらみ、
いかようにも変化する、胎動期のただ中にあります。
お楽しみに!
イメジェリークリエイツ 主幹
幼少期から境界を越えることに興味を持ち、過去30年以上にわたり世界各国に滞在。日本にはまりきれない独自の世界観を持つに至る。文化学院で美術を専攻し、メディア、コミュニケーション、ボディワーク、セラピーに関わり、近年はムーブメントの切り口から心身を科学的に統合するフランクリンメソッドの日本での普及に尽力。既成の方法論やシステムに盲従する傾向に疑問を抱き、イメージを煥発させることでおこる創造をテーマに探求。共著に「フランクリンメソッド骨盤力エクササイズ」(2015/7出版)「骨盤力」「首のリラックス
肩の解放」翻訳。現在、世界中で撮りためた数万枚に及ぶ写真を用いたイメジェリーによる創造の本を執筆中。
新海正彦
アウェアネスアート®研究所 主宰
長年、通底して探求しているテーマは「世界を違う角度から眺めてみよう」。プロ演奏家を経て「音と身体と意識の関係性」のワークショップ【サイレントサウンド・クエスト】を開催。その後、故・吉福伸逸氏に師事し、晩年10年にわたり吉福氏のセラピーの現場を体験。統合失調症の方への対応など多くを学ぶ。それらをもとに心理療法、武術、音楽、シャーマニズム体験などのエッセンスをまとめた「覚技ワーク」を開催。共著に「吉福伸逸の言葉~トランスパーソナル心理学を超えた真のセラピーとは?」(2015/4出版)。他に雑誌や学会誌など幅広く執筆。現在は活動を「気づく技術」から「目覚めるアート」へと拡げ各種イベントを開催中。
大林 徳吾郎
現在の仕事は、芸術受容の研究、音楽評論。元パイプオルガン建造家。40年間にわたり演奏以外のあらゆる仕事をオルガンに関して手がけた(最初の15年間はデンマークにて)。また、オルガン音楽と、オルガンの建築美術的側面の魅力について、インターネット最初期から世界に発信する。その後、音楽・絵画・写真を中心に芸術受容の研究を始めた結果、メタリアルな認識領域を発見するに至る。加えて、時間と空間の対称性をヒントに、音楽と美術における受容認識構造の対称性を解明した。その延長線上で、日本の音環境及び景観の快適性について研究中。
佐々木裕二
クラシックや民族音楽に親しむ一方、芸術批評にも関心を持ち、哲学・人類学・図像学・批評理論等を通じ、芸術分析の方法論に触れる。インターネット初期から音盤合評会、その後は音楽誌への寄稿などを続けるが、自分の感じ方を言語化するのではなく、技術や知識から説明するのが当然とする風潮に次第に疑問を持ち始める。現在は、録音等を通じて古今東西の音楽を探査しながら、知識に頼らない抽象・直感的な芸術受容の教育法について研究を行う。